2011年12月17日土曜日

個展 "Alien Vision"



   「Tears and Light」2011、板 白亜地 油彩、116.7×116.7cm




石山浩達展
Hiromichi Ishiyama Solo Show
"Alien Vision"

会期:1/16 mon 〜1/28 sat.2012
時間:15:00〜20:00(lasy day 〜18:00) , 日曜休廊
オープニング・パーティー:1月16日 17:00〜
会場:東京都中央区日本橋兜町16−1 第11大協ビル3F 
    Art Lab TOKYO
詳細は・・・http://art-lab.jp/



「Alien Vision」
・・・「宇宙から地球を見る。エイリアンの視点から地球と人間をとらえる。」というメインコンセプトの総称。Light , Darkness , Eternal 他 様々なタイプの作品群全てを「Alien Vision」のコンセプトで制作。・・・


個展を開催します。
今回は、「Alien Vision」の一つ、「Light」のペインティングシリーズで展覧会を構成します。
「Light」をまとまった形で本格的に揃えた初の展覧会です。
ご期待ください。


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    「Venom and Light」2010、板 白亜地 油彩、91×91cm


「Light]」・・・光をテーマとして、対象に迫り、繊細なタッチで画面をコントロールして描いた作品。




<制作過程 1>

「Light」の制作過程を紹介します。
まずは一番最初の構想から

「Light」の絵は、古典技法を応用して薄くフラットな層を少しづつ重ねていくことで、つるつるで艶のある絵肌をつくっています。
そのためには、完成図をはじめからほぼ完全に決め、無駄な絵の具層やマチエールを限りなく無くすことが重要です。

構想にはいつもかなり時間がかかります。
構想する時間は最も辛く、イメージがわく瞬間は最も興奮します。
絵のイマジネーションが一番浮かぶのは銭湯や風呂に入っている時で、すぐに何かにメモしてどんどんイメージを膨らませていきます。



まずはペンや鉛筆で頭の中のものを描き出します。



ドローイングを数十枚(時には百枚以上)描きながら、次第に色も入れて、イメージを具体化していきます。


ジェット機の翼が生え、宇宙に飛翔していくイメージに変貌します。



全体のヴィジョンから部分へと造形化が進み、構図が定まります。


<制作過程 2>

ここから、実際の制作に入ります。
自分の求める表現に応じて素材や原料の割合を自由に変えられるので、支持体や下地から全て手作りで制作しています。
支持体は板です。硬質でツルツルな画面が特徴で、強い保存性を持ちます。


●支持体

板に桟を組み、パネルをつくります。板が反らないように桟は間隔を狭く多めに入れます。




●膠引き

膠1:水10(重量比)の割合で混ぜ湯煎します。それをパネルに刷毛で2層塗り、一晩以上乾燥させます。




●地塗り 白亜地

白亜、チタン白、膠水、水を混ぜ合わせ、パネルに刷毛で8〜10層塗ります。


●乾燥と研磨

乾燥させ、サンドペーパーでツルツルに研磨します。白い粉塵が舞い、いつも大変なことになります。



これで下準備が完了です。ここから描画が始まります。
地塗りは作品によって刷毛でなくヘラで塗る時もあります。


<制作過程 3>


僕は絵画を描かれた図像だけでなく一つの物質として強く意識しています。物質としての強度を生むために、板に白亜地を土台にして、描画はエアブラシ等は使わずに、全て筆描きによる手わざの集積で制作しています。
つるつるで艶のある特異な絵肌を持ちます。


ここからは、描画〜完成までを紹介します。


まずは、線描します。
そして油彩に入ります。描画はアンダーペインティングなしに直接 部分から描き上げていきます。



「部分完成」を少しづつ増殖させていきます。
これはジョルナータをつないでいくフレスコ画の描法にも近いかもしれません。
はじめから明確な完成図を持っていなければできない描き方です。



画面全体の世界観を意識しながらも、一つ一つの部分に集中して描き込んでいくと、絵の全ての部分が等価であるという実感が込み上げてきます。



描画後 乾燥させて、最後に全体にニスを塗り、画面全体に均一な艶を入れて、完成。


2011年10月4日火曜日

新作





         「闇の気配」2011、キャンバス 油彩、24.2×33.3cm






       「A piece of galaxy 2」2011、板 白亜地 油彩、91×91cm





LightとDarknessより新作2点を公開します。

2011年9月23日金曜日

ヨコハマトリエンナーレ2011







日の出とともに東京へ向かい、ついでにヨコハマトリエンナーレに寄りました。





横浜美術館。







画鋲です。




















こんな感じでした。

2011年9月1日木曜日

コンテナ購入と作品写真撮影





今は海辺の家で制作しているため、津波が来れば大切な作品を失ってしまう可能性が高く、どうしたらいいかずっと悩んでいました。

そこで先日、作品の保管場所としてコンテナを購入しました。長さ6メートルの海上用の保冷庫です。







日頃 石山家がとてもお世話になっているある方の土地をご厚意で貸していただけることになり、現在コンテナは海抜の高い場所に設置されています。中にエアコンを取り付けて温度、湿度を管理できるようにしてもらいました。エアコンはタイマーを設定して、朝から夜まで一定の温度を保つようにしています。





作品をアトリエからコンテナへ移しました。



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先月末、写真家の松原豊さんにお願いして、かなり大型の絵画を含めた十数点の作品の写真撮影をしていただきました。





トラックでスタジオへ作品を運び入れて撮影がスタートしました。





さすがにプロの技は次元が違います。
細部まで非常に丁寧に、こだわり尽くして撮っていただいています。





一日かけて全ての作品を完璧に撮っていただきました。





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この間、「宣告」という本を読みました。
死刑を宣告されて、16年間獄中生活を続けるある死刑囚を中心に描いた長編小説です。

主人公の死刑囚やその隣の房の死刑囚、刑務所に勤務して囚人達を診る精神科医、獄中の死刑囚と文通を続ける学生、看守といった様々な立場にある人間の視点から、死刑宣告を受けて生きる人間の姿がとらえられ描かれています。
いつ刑が執行されるかわからない残酷な現実の中で、想像を絶する恐怖、苦悩をもって獄中で暮らす死刑囚の姿はすさまじいものがあり、読んでいて強く心を揺さぶられ、また深く考えさせられる内容でした。

2011年7月26日火曜日

in the waitingroom オープニング





「in the waitingroom」

会期:2011年7月16日(土)〜8月13日(土)
時間:金&土&日13〜19時、月17〜23時
オープニングサロン:2011年7月16日(土)18:00〜21:00
場所:東京都渋谷区恵比寿西2−8−11 渋谷百貨ビル 4B waitingroom

恵比寿にあるギャラリー、waitingroomで開催されるグループ展に参加しています。総勢24名+5組による展覧会。


7月16日、グループ展のオープニングに行ってきました。当日見に行くまでは、どんな展覧会になるのか想像がつかなかったのですが、作風もメディアも様々な作品たちが集まり、融合して、互いに響き合い、不思議な空間をつくり出していました。相当な数の作品がありながら、随所におもしろい工夫が凝らされ、とても見やすく展示されていました。




オープニングは大変な賑わいでギャラリーも外も人だらけでした。当日はかなり暑かったので僕も外へ涼みに出たり、展示スペースに戻ったり、を繰り返していたんですが、とにかく作家の数も作品数もすごく多いので、展示を見る度に新しい発見がありました。複数回訪れても楽しめそうな展覧会です。
オープニングでは友人の吉田くんとも久々に再会して、絵のこと、近況などいろいろ喋ってきました。彼とは学生時代にある絵の共同制作をしたことがきっかけで不思議な縁が続いています。「次に会うのはまた1年後くらいかもね」とか話してました。


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森美術館で「フレンチ・ウィンドウ展」を見てきました。
マルセル・デュシャンと同名の賞の受賞者及び最終選考に残った作家の一部により構成された展覧会です。
この展覧会を見ていると、現代のコンセプチュアルアートの多くは数十年前に既にデュシャンが行なっていることの模倣、反復、すり替えに過ぎないことがわかります。デュシャンの功績は意義あるものと理解できます。が、鬱陶しい解説文ありきの作品は文章を読んで初めて意味を理解できるものが多く、鑑賞者にとってはその文章だけでいいのではないか?とも感じてしまいます。展覧会を見に行って、僕が全ての解説文を読んだのは今回が初めてです。


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今回宿泊したアワーズイン阪急では、温浴施設が充実してました。
不感温湯、絹の湯、高濃度炭酸泉、寝転湯、キングサウナ、人工温泉、漢方塩蒸風呂・・など特殊な湯が揃っていて久々にリフレッシュできました。1日いても飽きないだろうなと思いました。




2011年7月7日木曜日

in the waitingroom





「in the waitingroom」

会期:2011年7月16日(土)〜8月13日(土)
時間:金&土&日13〜19時、月17〜23時
オープニングサロン:2011年7月16日(土)18:00〜21:00
場所:東京都渋谷区恵比寿西2−8−11 渋谷百貨ビル 4B waitingroom


恵比寿にあるギャラリー、waitingroomで開催されるグループ展に参加します。総勢24名+5組の大所帯によるグループ展です。
大学時代からの友人である吉田博くんからのお誘いで参加することになりました。今回は新作ペイティング2点を出品します。ギャラリー空間に架空の待合室をつくる、というコンセプトをもとにどのような空間が生まれるのか。予測不能の展覧会、楽しみです。
詳細はギャラリーHPをご覧下さい。


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7月15日。
グループ展のオープニングのため、明日朝 東京へ向かいます。
海での火傷のような日焼けから3週間、ようやく復活しました。


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2011年6月25日土曜日

全身火傷のような





日焼けをしました。海まで久々にランニングして、その後直射日光の海をたっぷり楽しんだら、尋常じゃないくらい全身が真っ赤になり、燃えるように痛いです。日焼けというより火傷です。顔も手足も腫れ上がり、夜も眠れません。一気に元気がなくなりました。







2011年6月20日月曜日

今月の東京滞在







今回は3日間の滞在で、用事を済ませた後に「五百羅漢・・・狩野一信」や日本橋髙島屋の「ジパング展」、MOTの「名和晃平ーシンセシスー」なども見てきました。ジパング展で圧巻だったのは、山口晃、三瀬夏之介、池田学。豊かな世界観と高い完成度の双方を兼ね備えたアーティストはやはり強いです。

滞在中は雨が続き、空気がひたすら重く感じて仕方のない印象的な3日間でした。

2011年5月30日月曜日

台風と絵


先週から、7つ分の絵の下準備を並行して進めています。

パネル制作、膠引き、白亜地の地塗り、研磨の行程をそれぞれ時間差をつくって進める、という混み入った作業が続いています。塗料の配合や温度調節、作業工程の時間差のことなど、頭の中で複雑な計算を繰り返しながら、丁寧に作業を進めていきます。

永遠に朽ちないタブローはなくとも、乱雑に絵を描く行為は、作品の「物質としての強度」を自ら進んで落とす行為であり、納得がいきません。

白亜地は中世の絵画(テンペラ)の頃から用いられていた古典的な地塗りです。白亜地や石膏地といった吸収性の地に適切な手順で描かれた絵画は、市販のキャンバスに描いた場合に比べて遥かに高い保存性を持ちます。それは現在も美しい画面を保った15世紀の絵画が証明しています。このような絵を描く前の下準備は、絵画組成を堅牢なものにするためには絶対に手を抜けないところです。

今日は久々に雨があがったので、外で大作2点の地塗り面の研磨作業を数時間かけて一気にしました。研磨中は台風の風に煽られて、削られた白い粉は一瞬にして吹き飛ばされていきました。

2011年5月24日火曜日

Heart of Sea




この度、海をテーマに描いた絵画「Heart of Sea」(2008年、キャンバスに油彩、F100号)を志摩市役所に長期間展示させていただくことになりました。この作品は一定期間 市役所1階の展示スペースに展示された後、5階の市長公室に移動して展示されることになっています。
同じく長期間の展示となる大王美術ギャラリーの「衆愚/Ochlocracy」(2006年、キャンバスに油彩、F300号)と共に、5/14から展示が始まりました。

作品発表は今後も東京や海外が中心になる予定なので、志摩で発表できる機会はなかなかありません。そのため、今回の展示は、自分の絵を志摩の方々にも見ていただける貴重な場でありとても嬉しく思っています。

今回の企画に際して志摩市の大口市長にお会いすることになり、いろいろなお話をさせていただきました。志摩の芸術・文化に対する熱い想いを伺うことができ、作家として志摩で制作することの喜びをあらためて感じました。美しい海に囲まれたこの土地は、作品を生み出すためにはとてもいい環境です。
美術ギャラリーと市役所という貴重な展示場所を提供していただいた志摩市をはじめ、今回の企画の実現に向けて動いてくださったすべての方々に深く感謝しています。



2011年5月22日日曜日

日帰りで





前日に急に思い立ち、アートフェア京都へ行ってきました。京都へは電車で片道3時間程ですが、行ってみてよかったです。日帰りで夜8時頃に帰宅。

2011年5月15日日曜日

Ochlocracy 移動





「衆愚 / Ochlocracy」(F300号)を4年間展示させていただいた総合文化センター(津市)から新しい展示場所へ移動させるため、撤去作業を行ってきました。

幅が約3mある大作で重量もそれなりにあるので脚立2本を使って慎重に取り外しました。



                  「衆愚 / Ochlocracy」2006年



「衆愚 / Ochlocracy」は大学へ入学後 1ヶ月が経った頃、18歳の時に描いた作品です。300号の大きさがあり教室のアトリエで描くことも不可能だったため、大学の広い廊下のスペースを3ヶ月間借りて制作しました。 僕の絵の中では珍しくメッセージ性の強い作品で、平和への願いを込めて 荒々しいタッチで一気に描きました。



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新しい展示場所は先月 志摩市に新たにオープンしたギャラリー、志摩市 絵かきの町・大王 美術ギャラリーです。総合文化センターでの展示後、次の展示場所を探していたところ、志摩市の方で展示させていただくことになりました。







津からトラックで絵を運び、ギャラリーへ搬入・展示しました。






ギャラリーは2Fが企画展、3Fが常設展 平賀亀祐記念館になっていて、「衆愚 / Ochlocracy」は2Fから入って最初にある展示スペースに長期間展示されます。5月14日より展示開始です。






絵かきの町・大王 美術ギャラリー施設案内

・開館時間 9:00〜17:00(最終入館 16:30)
・休館日  火曜日・水曜日(祝日を除く)、
      年末年始(12月28日〜1月4日)
・観覧料  一般200円、高校生・大学生100円、
      中学生以下無料



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志摩地中海村を訪れました。








豊かな海に囲まれた志摩地中海村は30,000㎡の広い敷地内にレストランや宿泊施設、工房、カフェなどが並ぶリゾート施設です。







地中海レストランで昼食。







美しい海の景色とともに新鮮な素材を活かした地中海料理を楽しめます。









レストランの外にあるウッドデッキ。





クラフト工房。